「AFTER25」から10年が経過し、ベルリンの壁崩壊35周年を記念する今、ベルリンと東京という2つの世界都市は、芸術やサブカルチャーの分野でますます強い絆を築いてきました。
今年は友好都市提携30周年を迎え、ベルリンのクリエイティブな中心地から生まれた先駆的プロジェクトや業界リーダーに焦点を当てたカンファレンスを開催します。このイベントでは、アートやサブカルチャーのムーブメントがビジネスパラダイムや共創型の都市開発戦略に与える影響を探求し、政治やビジネスに関するインサイトを提供します。
変革する社会との調和:都市開発におけるクラブ文化の融合
このイベントは、革新を追求するために過去を見つめ、深い議論を行う場です。デイタイムセッションでは、ベルリン独自の社会経済的な背景に根ざした文化、とりわけクラブ文化を掘り下げます。第一部では、ベルリンと東京の進化を草の根レベルから支え続けてきたレジェンドたちによる対話が繰り広げられ、第二部ではクラブカルチャーと芸術がもたらす経済的な影響を両都市の視点から議論。さらに、第三部ではナイトカルチャーにおける女性のエンパワメントの重要性についてディスカッションします。
[完全招待制]
- 14:00-14:15
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挨拶Petra Sigmund [駐日ドイツ連邦共和国大使]
- 14:15-14:25
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ベルリン市紹介
- 14:30-15:30
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第一部「世代を超える対話」Danielle de Picciotto / Alexander Hacke / 武邑 光裕 / 松島 倫明
初のベルリン・ラブ・パレードの創設者、ダニエル・デ・ピッチオット氏、アインシュテュルツェンデ・ノイバウテンのメンバー、アレキサンダー・ハッケ、ヨーゼフ・ボイスやナムジュン・パイクといったアーティストを日本に紹介し、1989年に象徴的なクラブ「GOLD」(1989)でECCO NIGHTを創り上げた武邑光裕氏 ─ 3名の生ける伝説が深遠なストーリーを語ります。過去と現在が交錯する魅惑的な時間をお楽しみください。モデレーターは「WIRED」日本版編集長の松島倫明氏が務めます。
Danielle de Picciottoダニエル・デ・ピッチオットは、様々な分野で活躍する音楽家・アーティスト。彼女の独創的な絵画やインスタレーションは、国際的に展示されており、前衛的なサウンドで知られるデュオ「hackedepicciotto」のメンバーとして、MUTEから音楽作品をリリースしている。1987年に生まれ故郷のアメリカからベルリンに在住。30年間にわたってベルリンの文化発展に大きく貢献している。Dr.Motteと共にラブパレードをスタート。その後も、「トレゾア」「E-Werk」「Haus Schwarzenberg」といった伝説的なクラブで、数々のイベント、展覧会、コンサートを企画・運営した。これまでに3冊の著書を発表し、 数多くのミュージックビデオを制作、映画音楽も手がけている。ヴィーガンとして、環境問題にも深い関心を寄せている。
Alexander Hacke音楽家・プロデューサー・音楽講師・エレクトロニックサウンドアーティスト。「アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン」のベーシスト、デュオ「hackedepicciotto」のメンバーとしても活躍する。西ベルリンで14歳の頃からテープループの実験を始め、Crime & The City Solution、Sprung aus den Wolken、ホルガー・チューカイと共演。80年代のベルリンのクリエイティブシーンに深く関わりながら、「ベルリンサウンド」の礎を作り上げた。また、ファティ・アキン監督の「クロッシング・ザ・ブリッジ」「愛より強く」の音楽も手掛けた。
ダニエル・デ・ピッチオットと共に2010年から世界中を巡るツアーを行い、パネルディスカッションやワークショップ、インスタレーション、サイレント映画のサウンドトラックや、映画音楽の作曲も活動的に行なっている。ヴィーガンで、環境問題にも高い関心を持つ。
武邑 光裕 | Mitsuhiro Takemura武邑塾塾長 / クラブGOLD(1989年)でのECCO NIGHT創設者
1980年代よりNYのカウンターカルチャーやクラブカルチャーに通じ、大学ではメディア美学を講じ、日本大学芸術学部、京都芸術大学、東京大学大学院、札幌市立大学で教授職を歴任した。1989年、東京芝浦の伝説的クラブ「GOLD」の創設に参加し、毎月のパーティ”ECCO NIGHT”をプロデュース。以後、VRからインターネットの黎明期、現代のソーシャルメディアからAIにいたるまで、デジタル社会環境を研究。2013年より武邑塾を主宰。2017年、Center for the Study of Digital Life(NYC)フェローに就任。2015年から7年間、ベルリンに移住。著書『記憶のゆくたて―デジタル・アーカイヴの文化経済』(東京大学出版会)で、第19回電気通信普及財団テレコム社会科学賞を受賞。主著に『さよならインターネット GDPRはネットとデータをどう変えるのか』、『ベルリン・都市・未来』、『プライバシー・パラドックス データ監視社会と「わたし」の再発明』。最新刊に自叙伝『OUTLYING 僻遠の文化史』がある。
松島 倫明 | Michiaki Matsushima『WIRED』日本版 編集長。内閣府ムーンショットアンバサダー。NHK出版学芸図書編集部編集長を経て2018年より現職。21_21 DESIGN SIGHT企画展「2121年 Futures In-Sight」展示ディレクター。訳書に『ノヴァセン』(ジェームズ・ラヴロック)がある。東京出身、鎌倉在住。
- 16:00-16:45
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第二部「文化の発展における経済」Lutz Leichsenring / Marc Wohlrabe / 入江 のぶこ / 梅澤 高明
ベルリンから東京に広がるクラブカルチャーと芸術の経済的な軌跡について、ディスカッションを行います。ナイトタイムエコノミー推進協議会理事の梅澤高明氏、ベルリン・クラブコミッション広報担当のルッツ・ライヒセンリング氏、「Stadt Nach Acht」創設者のマルク・ウォールラーベ氏、都民ファーストの会副代表の入江のぶこ氏が、コミュニティダイナミクスやツーリズム、エンターテインメント地区の開発に触れながら、それぞれの深い洞察を共有します。
Lutz Leichsenringルッツ・ライヒスリングは、持続可能なナイトライフ文化の推進に力を注ぐ活動家。ドイツの首都ベルリンで350以上のクラブ、プロモーター、文化機関を代表する組織「Clubcommission Berlin」の理事を務めており、世界のナイトライフシーンで注目されている。またコンサルティングエージェンシー「VibeLab」の共同創設者として、ナイトエコノミーが直面する課題に対する、革新的な解決策の提供を目指している。
VibeLabは、ナイトライフに関するアドバイスやリサーチを行うほか、文化のインパクトを調査する「Creative Footprint」の発行者であり、UN-HabitatやWorld Cities Culture Forum (WCCF) などの国際機関と協力した活動を展開中。
ベルリンのMusicboardと商工会議所の理事、Clubcommission Viennaの顧問も兼任し、2023年には Tagesspiegel 紙によって「ベルリン経済の最も重要な100人」に選出され、2024年には英国のNTIAから「Ambassador of the Night Award」を授与された。
Marc Wohlrabeベルリン出身。クラブ文化とライブコンサート開場の政治的なロビー活動に取り組み、ナイトタイムエコノミーや都市開発、騒音規制と、その対策に焦点を当てる活動家。2015年からは、ドイツの16州に700以上の会員を持つ、クラブ・音楽フェスティバル・音楽会場に関わるメンバーが集まる組織「LiveKomm」の理事を務める。また2016年よりスタートした国際ナイトライフ会議「Stadt Nach Acht」(「夜8時以降の都市」)の共同発起人、およびディレクターとして活躍。ベルリンでは、1999年にClubcommission Berlinの共同創設者となり、長年にわたって理事として活動した。さらにフランス・ナントに拠点を置くヨーロッパの音楽会場ネットワーク「LiveDMA」の理事を務めた。
2024年にはベルリンのテクノ文化がドイツでユネスコ無形文化遺産の指定に尽力。2010年には、愛知県名古屋市で開催された生物多様性会議(COP10)の「Go4BioDiv」世界遺産ユースプロジェクトの準備のため、数か月にわたり東京と名古屋で活動した。近年は、LiveKommとStadt Nach Achtでの活動と並行して、ドイツの国会議員のスタッフとしても働いている。
入江 のぶこ | Nobuko Irie東京都都議会議員(港区選出)二期目 / 都民ファーストの会 副代表 / 元・フジテレビ編成制作局部長職
小池百合子東京都知事とともに、東京のさらなる魅力向上と経済の活性化を図り、誰もが暮らしやすく、働きやすく、子育てしやすい都市の実現に努めています。コロナ禍においては、いち早く「アートにエールを!東京プロジェクト」を立ち上げ、アーティストやクリエーターの支援を行いました。その後も芸術文化やライブエンターテインメント支援策を拡大し、アートやエンターテインメントの魅力が溢れる「TOKYO」の実現を目指しています。さらに、食文化、ナイトタイムエコノミー、スタートアップ、Web3、XR、メタバース、AI、女性の活躍推進、フェムテック、卵子凍結、ファッション、映画、臨海副都心開発など、多岐にわたる分野で政策を推進し、実現に向けた支援を行っています。著書には『自ら学ぶ子どもに育てる』などがあります。
梅澤 高明 | Takaaki Umezawaナイトタイムエコノミー推進協議会(JNEA)理事 / CIC Japan 会長
ナイトタイムエコノミー推進協議会理事として、夜間経済のステークホルダー・ネットワーク構築、政策形成、不動産会社・自治体・DMOの支援に注力。また観光庁・文化庁の施策を通じて、全国各地の夜間観光・文化観光のコンテンツ事業の立上げを支援。
日本最大級のスタートアップ集積拠点CIC Tokyoを2020年開設。CICは米国ボストン発、世界9都市に展開する大規模スタートアップ拠点運営のパイオニア。CIC Tokyoでは320+社の入居企業とともにイノベーションコミュニティを構築。
内閣府「知的財産戦略本部」本部員、観光庁「地方における高付加価値なインバウンド観光地づくり検討委員会」座長などを務める。著書に「戦略シナリオ・プランニング」(編著、東洋経済新報社)、「NEXTOKYO」(共著、日経BP)等。
- 17:15-18:00
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第三部「女性の声を拡げる」Danielle de Picciotto / Femalemacho / 宇川直宏 / Nao Kawamura
最終セッションでは、ナイトシーンにおける女性のエンパワメントの重要性についてディスカッションします。モデレーターにDOMMUNE主宰の宇川直宏氏を迎え、ベルリン・ラブパレードの創設者であるダニエル・デ・ピッチオット氏、ベルリンの伝説的DJであるFemalemacho氏、冨田ラボ、Shinichi Osawaなどのアーティストの作品やライブに携わり、世界を股にかけて活躍する新鋭アーティストNao Kawamuraが登壇。5年前にDOMMUNEで行われた同テーマの対話から見られる変化や進展についても振り返ります。
Danielle de Picciottoダニエル・デ・ピッチオットは、様々な分野で活躍する音楽家・アーティスト。彼女の独創的な絵画やインスタレーションは、国際的に展示されており、前衛的なサウンドで知られるデュオ「hackedepicciotto」のメンバーとして、MUTEから音楽作品をリリースしている。1987年に生まれ故郷のアメリカからベルリンに在住。30年間にわたってベルリンの文化発展に大きく貢献している。Dr.Motteと共にラブパレードをスタート。その後も、「トレゾア」「E-Werk」「Haus Schwarzenberg」といった伝説的なクラブで、数々のイベント、展覧会、コンサートを企画・運営した。これまでに3冊の著書を発表し、数多くのミュージックビデオを制作、映画音楽も手がけている。ヴィーガンとして、環境問題にも深い関心を寄せている。
FemalemachoHeike Suermanは「Femalemacho」という名前で活動するコンセプトDJ。この名前はお気に入りのレイブシャツから取ったもの。女性のエンパワメントと多彩な音楽を象徴する存在としてベルリンで1998年から活躍している。
Heikeはベルリンの壁が崩壊する前にベルリンに移り住み、西ベルリンの実験的なアンダーグラウンドシーンに没頭した。MalariaやGudrun Gutなど、女性アーティストやバンドから、女性の芸術的な力とユニークな実験音楽の魅力を吸収。ギャラリーやアート会場でハウスミュージックパーティーを開催するようになる。
2010年代には、DMYベルリン・デザインフェスティバルを共同設立し、アジアをツアー。DMY Club Laboratory をベルリン、東京、ソウル、北京、香港で開催し、ベルリンではBar 25などのクラブで、プレイした。エレクトロニック、ハウス、ヒップホップ、ベース、テクノ、ダンス、ワールドミュージック、アマピアーノなど、幅広いジャンルを華麗に扱うDJスタイルが特徴。
宇川 直宏 | Naohiro Ukawa現“在”美術家|DOMMUNE主宰
1968年生まれ。現“在”美術家。映像作家、グラフィックデザイナー、VJ、文筆家、大学教授など、80年代末より、極めて多岐に渡る活動を行う全方位的アーティスト。既成のファインアートと大衆文化の枠組みを抹消し、現在の日本にあって最も自由な表現活動を行っている。1980年代末にグラフィックデザイナー/映像作家として頭角を表し、2001 年「Buzz Club: News from Japan」(MoMA PS1·ニューヨーク)、「JAM: Tokyo-London」(Barbican Art Gallery·ロンドン)に参加して以来、国内外の多くの展覧会で作品を発表。2010年には、日本初のライブストリーミングスタジオ兼チャンネル「DOMMUNE」を個人で開局。記録的なビューワー数で国内外にて話題を呼び、2011年文化庁メディア芸術祭推薦作品に選出される。宇川はDOMMUNEスタジオで日々産み出される番組の、撮影行為、配信行為、記録行為を、自らの“現在美術作品”と位置づける。2016年アルスエレクトロニカ(オーストリア/リンツ)のトレインホールにステージ幅500Mのサテライトスタジオ「DOMMUNE LINZ!」を開設、2019年、瀬戸内国際芸術祭にてサテライトスタジオ「DOMMUNE SETOUCHI」を開設。どちらも大きな話題となった。他、これまで DOMMUNEは数々の現代美術の国際展に参加し、ロンドン、ドルトムント、ストックホルム、パリ、ムンバイ、リンツ、福島、山口、大阪、香川、金沢、秋田、札幌、佐渡島と、全世界にサテライトスタジオをつくり、偏在(いま、ここ)と、遍在(いつでも、どこでも)の意味を同時に探求し続けている。14年間に渡って配信した番組は約7000番組/約1万5千時間/200テラを越え、トータル視聴者数2億人を超える。2019年、リニューアルした渋谷PARCO9Fにスタジオを移転。そして2020年開局10周年を経て、第二章に向けてWEB3.0以降の最前衛テクノロジーと共に未来を見据えたUPDATEを図り、ファイナルメディア『DOMMUNE』の進化形態『SUPER DOMMUNE』へと進化した。2023年練馬区立美術館で行った「宇川直宏展|FINAL MEDIA THERAPIST @DOMMUNE」は、生成AI時代の創作において一体作家は作品のどこに存在しているのか?を自らに問い、オリジナルチューニングの生成AIや、人口知能搭載のロボットアームによる空間絵画を創出し“描く”という行為の歴史的なアップデートを図り、話題となった。 2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
Nao Kawamura繊細且つ力強い声を持ち、洗練された独自の世界観が魅力のオルタナティブポップシンガー、Nao Kawamura。
セルフプロデュース、ソングライティングを手掛け、2017年から僅か1年間という期間でコンスタントに3作品をリリースし、FujiRockやSUMMER SONICへの出演を果たす。2018年1st album 「Kvarda」をリリースし、WWW shibuyaでのワンマン、朝霧フェスへの出演、東名阪のツアーを成功させる。2022年5月には2nd album「Elemental pop」をリリース。2年間の制作期間を経て2024年10月30日「Call me」をリリースしたばかり。
これまでにSuchmos、SOIL&"PIMP"SESSIONS、WONK、SANABAGUN.、冨田ラボ、Shinichi Osawaなど、数多くのアーティストの作品やライブに携わっている。
また活動は国内に留まることなく、オランダのWouter hamelとのコラボレーション、クリエイティヴユニットAmPmとの楽曲「I don't wanna talk」が世界的にヒットするなど、世界に向けて発信、活動中。近年では2024年8月23日SUNNY ONLY 1とのフィーチャリングで、ロンドンレーベルGrove town に所属しているロンドンのトラックメーカー/プロデューサーNoah ingsとの楽曲リリース。
また、Shinichi Osawa "COPY ME"にサンプリングボーカルとして参加。2024年9月13日にサンフランシスコのレーベルDIRTY BIRDからリリースされた。
- 18:00-18:45
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行き先はベルリン:都市の精神を纏ったスタートアップMartin Popilka / Florian Balke / 大木 秀晃 / Nadia Choi / 筑紫 ボルディーニ 遼太郎
ベルリンで活躍する厳選された5つのスタートアップを、ピッチ形式でご紹介します。なぜ彼らがベルリンを選び、同都市が国際的な才能を引き寄せ、維持し続けるのか、また、ベルリンの活気あるライフスタイルや精神がどのように彼らの価値観と共鳴しているのか。各スタートアップのプレゼンテーションを通じ、その謎を紐解きます。
Martin PopilkaP1 Fuelsの創業者兼CEO。化石燃料を使用しない自動車業界向け燃料ソリューションのリーダーとして注目を集めている。幼少期からモータースポーツに情熱を傾け、従来燃料が引き起こす環境問題を目の当たりにしたことが、すべての内燃機関に対応し妥協のない動力供給を可能にする、画期的な完全化石フリー燃料の開発を決意するきっかけとなる。P1 Fuelsは、モータースポーツ分野で豊富な実績を積み、世界選手権レース、自動車メーカー(OEM)、および20以上の車両メーカーと提携を結んでいる。創業以来、P1 Fuelsは内燃機関の脱炭素化を推進し、持続可能なモビリティの新基準を築いている。
Florian BalkeFlorian Balke, Mori
ブランドアイデンティティ、ポストプロダクション、ソーシャルメディアキャンペーンを専門とするフルサービスのブティックエージェンシー「MORI」のCEO。eコマース、ソーシャルメディアマーケティング、イベント管理で培った豊富な経験と、アートディレクター兼クリエイティブプロデューサーとしてのスキルを活かし、独自性と持続可能性を重視したコンテンツ制作を行う。特にAI技術の活用に注力し、常に最先端を目指してチームを牽引。また、創造の限界に挑み続ける好奇心旺盛な起業家であり、アジア文化(中国、日本、韓国)への深い理解を基に、ヨーロッパやアメリカとの強い繋がりも築いている。現在はベルリンを拠点に活動中。
大木 秀晃 | Hideaki OkiOOAA代表 / NIOAA共同代表 / BABY THE COFFEE BREW CLUB 代表 / STUDIO SUPER CHEESE 発起人
2005年慶應義塾大学環境情報学部卒業後、博報堂、博報堂ケトルを経て、2020年にクリエイティブアライアンスOOAAを設立。コミュニケーションの統合プランニング、広告クリエイティブを生業にしてきた経験と知見をベースに、ブランド・企業・街づくり・クリエイティブコミュニティなどのヴィジョン設計とクリエイティブ開発の両方をおこなう。
原宿の新ランドマーク東急プラザ原宿「ハラカド」の全体コンセプト開発に携わり、3Fにクリエイターズプラットフォームを設計。同フロアにおいて、クリエイティブコミューンBABY THE COFFEE BREW CLUBの共同経営者、角打ちと撮影スタジオを融合した新感覚スタジオSTUDIO SUPER CHEESEを経営する。
国内賞では、ACCグランプリ・総務大臣賞、TCC賞、JAAA新人賞ほか海外賞では、CANNES LIONS, D&AD, CLIO, ONE SHOW, NYADC, ADFESTほか 審査員歴は、2017年CANNES LIONS Direct部門審査員、2018年アジア太平洋広告祭 Direct & Promotion部門審査員、など。
Nadia Choiクィア・インフルエンサー向けに広告を販売するGroupLGBTQ.com の共同創設者。1,400万人のクィアの人々が経済的に自立できるよう支援することを目標としている。
またトランプ政権の誕生を機に、トランスジェンダーやノンバイナリーのプロフェッショナルが安全に活動できる環境を提供する「トランス・ノンバイナリー・クリエイター協会」を設立。他にも1.1億ヘクタールの原生林を保護するために、1兆ドルの資金を調達する不動産プロジェクト「Eternal Forest」や、家族療法やソマティックプラクティスを通じて、国連やEUなどの大規模組織に変革をもたらすことを目指す「Center for Embodied Organizations」など積極的に活動を行っている。
筑紫 ボルディーニ 遼太郎 | Ryotaro Bordini Chikushiアジアのトレンド、マーケティングとコミュニケーション、イベントプロデュース、美術、音楽など幅広い分野で20年以上の経験を持つシリアルアントレプレナー。東京での9年間のキャリアを経て、2009年にベルリンへ拠点を移し、スタートアップエコシステムに積極的に参画しながら、現在は9つ目の事業に挑戦中。
クロスディシプリナリーな革新者として、リサーチ、戦略、制作を結びつけることを専門とし、日本とヨーロッパの文化、ビジネス、ライフスタイルの架け橋となる「カルチュラル・ハイブリッド」としてシナジーの創出を目指す。
2014年以降、ベルリンと東京をつなぐ数々のイニシアティブやイベントを立ち上げ、都市開発プロジェクト兼文化拠点「NION」を設立。ベルリンの中心に位置する「NION」は、日本とヨーロッパの文化交流のハブとして、相互理解を深めるコラボレーションを推進。また、「NION Fund」の創設者として、日本とヨーロッパの文化、社会、経済の発展に貢献するプロジェクトを支援し、さらなる連携を促進している。
- 19:15-21:00
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ディナー
カンファレンスの後には、エクスクルーシブなVIPディナーを開催します。カンファレンスのゲストやスピーカー、業界のリーダーによるこのプライベートな集いは、有意義な議論を交わし、関係を築き、協力の機会を探る絶好の場となります。共に食事を楽しみ、ネットワークを作り、都市をつなぐコラボレーションの未来を形作りましょう。
ベルリン × 東京:30周年の団結のセレブレーション
Berlin × Tokyoの一環として、クラブ文化と都市の交差点を探求するナイトイベントを開催します。ハラカドにて東京両都市のアーティストが、アヴァンギャルドと現代テクノミュージックを融合。実験精神とテクノのエネルギーが織りなす空間の中で、時代の変遷を躍動するリズムに重ねて共に祝福しましょう。
[入場自由]
- 21:00-22:00
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DJEVEEVE
EVEは2000年韓国生まれのTechno/Hardtechno DJ。3歳からピアノを学び7歳で日本へ移住。 10歳でサックスを始めた頃から頭角を現し、 全国大会で金賞受賞をする等、 その音楽的才能が開花。 音楽的趣味は多様性を極めRock/Jazzを中心に世界中の音楽全般に至る。
20歳のはじめから自分自身の内面を揺り動かされるDance MusicとりわけSynthesizer の美しい音色やDarkでTrippyなHypnotic SoundにAddictしHardcoreからAmbient まで掘り下げ深い闇を華奢な指先で表現する。
2021年からはHARDTECHNOパーティー/レーベル "VIXLATIXN"のクルーとして現在、東京のシーンで毎週活躍し、2022年からはトラックメイカーとしても活動を始める。 自身の運営するレーベルVIXLATIXNでの国内外のアーティストを召集したコンピレーションアルバムのリリースからはじめ、ベルリンや海外のレーベルからも楽曲のリリースを重ねる。
都内での活躍に留まらず大型野外フェスBrightness Open AirやRe;birth、 Fuji Rock Festivalへの出演等大型野外フェスでも活躍している。 2023年からアジアとヨーロッパツアーにより海外デビューを果たす。 2024年8月にベルリンのオンラインプラットフォームHÖRに出演する。 HardでIndustrialかつHypnoticなプレイスタイルのEVEはベルリンをはじめ世界中で活躍の域を広げている。
- 22:00-22:30
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Performanceausaus
東京を拠点に活動するアーティスト。10 代の頃から実験映像作品の音楽を手がけ、NYのインディーズ・レーベルよりデビュー。これまでに〈Summer Sonic〉〈森、道、市場〉〈Sonar〉などに出演、ヨーロッパを中心に世界35都市でライブを行っている。
身近に存在する音を再発見し、再構築を繰り返すことによって生まれる彼の音楽は「自然に変化を加えることによって新しい自然を生み出す」と自身が語るように、テレビやラジオから零れ落ちた音、映画などのビジュアル、言葉、長く忘れ去られた記憶、内的な感情などからインスピレーションを受け、世界の細かな瞬間瞬間をイラストレートする。
長らく自身の音楽活動は休止していたが、昨年15年ぶりのフル・アルバム「Everis」を発表。近作に小石川植物園のためのインスタレーション「Melodia Memoriae」(2023)、長岡亮介(ペトロールズ)との「LAYLAND」(2024)など。11月には新作アルバム「FLUCTOR」のリリースを控えている。レコードレーベルFLAU主宰。
- 22:30-23:00
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Performance花柳 徳一裕 | Hanayagi Tokukazuhiro
- 23:00-24:00
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Performancehackedepicciottohackedepicciotto
アレクサンダー・ハッケとダニエル・デ・ピッチオットによる音楽ユニット。アレクサンダー・ハッケは「アインシュテュルツェンデ・ノイバウテン」の創設メンバーであり、ダニエル・デ・ピッチョットはベルリン・ラブパレードの共同創始者。また、カルト的バンド「Crime & The City Solution」やロックバンド「Space Cowboys」の元メンバーだったGudrun Gutと共に「Ocean Club」や「Monika Werkstatt」といったプロジェクトも行う。
hackedepicciottoの音楽は、ドローン、インダストリアル、実験音楽といったジャンルを横断し、瞑想的なハーモニーや音響的なサウンドスケープから、重厚なビートや迫力あるシンフォニーまで、多様なスタイルを展開。OM、Suicide、Dead Can Dance、Low、アルヴォ・ペルトの要素が巧みに組み合わされたようなサウンドでリスナーを魅了する。
今年11月にベストアルバム『The Best of hackedepicciotto (Live in Napoli)』をMUTEレーベルよりリリース。このアルバムには、ヨーロッパ最古のスタジオのひとつであるAuditorium Novecentoで収録されたライブ演奏が収められており、20年以上にわたる彼らのコラボレーションとジャンルを超えた試みが凝縮されている。
- 24:00-24:30
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Performance東京QQQ東京QQQ
さまざまな体形やバックグラウンドを持つメンバーで構成されており、「誰かの心の絆創膏になりたい」という願いを込めて活動している生き様パフォーマンス集団。全メンバー9名。本イベントは、ちびもえこ、KUMI、山田 ホアニータ、Kily shakley、MONDO、平位 蛙の6名が出演。
KUMI
ポールダンサーの枠を超えたポール上の女優として、唯一無二の存在感を放つ。あの世とこの世をポールで繋ぐ。アーティストMV、様々なイベントに出演。セクシー所作指導、ショーディレクターとしても活躍。
MONDO
自分自身を探求する中で生まれた“ヒゲ女装”というスタイルで、アーティストのLiveツアーやMVに出演。
2023年、Chim↑Pom from Smappa! Group 「ナラッキー」展に参加。
山田 ホアニータ
新宿2丁目から弾け飛び全国の盛り場にハピネスを届けるドラァグクイーン界のゆるキャラ。その奇跡のまんまるお腹に心奪われる者は数多く、老若男女問わず愛される太めチックな乙女系ピンクモンスター。
Kily shakley
ゴージャスかつスタイリッシュなショースタイルと美しいプロポーションで多くの人々を魅了するバーレスクダンサー。アーティストのMVやCM、ドラマに出演。
女優としても活躍中。
ちびもえこ
軟骨無形成症の小人バーレスクダンサー。
SUPER BEAVER「切望」、MIYACHI「OHAYO!」等のMVやライブ出演する他、東京2020パラリンピック開会式に出演。小人シーンを盛り上げるべく活動中。
平位 蛙
1988年生まれ。数々のダンスコンテストで入賞を果たし、世界各国の路上でゲリラ的にパフォーマンスをする世界一周ダンスの旅へ。
ストリートシーンにどどまらず様々なシーンに活動の幅を広げ表現活動をしている。
- 24:30-27:00
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DJFemalemacho & Toby IzuiFemalemacho
Heike Suermanは「Femalemacho」という名前で活動するコンセプトDJ。この名前はお気に入りのレイブシャツから取ったもの。女性のエンパワメントと多彩な音楽を象徴する存在としてベルリンで1998年から活躍している。
Heikeはベルリンの壁が崩壊する前にベルリンに移り住み、西ベルリンの実験的なアンダーグラウンドシーンに没頭した。MalariaやGudrun Gutなど、女性アーティストやバンドから、女性の芸術的な力とユニークな実験音楽の魅力を吸収。ギャラリーやアート会場でハウスミュージックパーティーを開催するようになる。
2010年代には、DMYベルリン・デザインフェスティバルを共同設立し、アジアをツアー。DMY Club Laboratory をベルリン、東京、ソウル、北京、香港で開催し、ベルリンではBar 25などのクラブで、プレイした。エレクトロニック、ハウス、ヒップホップ、ベース、テクノ、ダンス、ワールドミュージック、アマピアーノなど、幅広いジャンルを華麗に扱うDJスタイルが特徴。
Toby IzuiDJ、音楽プロデューサーDJ、音楽プロデューサー。ベルリンの「Love Parade」や、Sven Väth、Dr. Motte、Mijk van Dijk、Steve Bug、Der Dritte Raum、2raumwohnungなどのトップテクノアーティストを日本に紹介したパイオニアとして、文化的な障壁の打破に重要な役割を果たしている。1993年にキャリアを開始し、東京の伝説的なテクノクラブであるMANIAC LOVEのレジデントDJのほか、WIRE、RSR、Free Dommune Zeroなどのフェスティバル、フランクフルトのOmen、ベルリンのTresor、オーストリア、チェコ共和国、フィンランド、ポーランドのクラブなど、幅広い経験を持つ。音楽プロデューサーとしても成功しており、2000年にThomas Schumacherとの共同制作「Train to Tokyo」がドイツのテクノシーンでヒット。2008年には石野卓球(aka 電気グルーブ)のレーベルでデビューソロアルバム「ELECTRICSMOOCH」をリリース。2011年2月には、日独関係の150周年を祝してSven Väthとともに「Techno in the 21stCentury」に関するパネルディスカッションに参加。彼のモットーは「音楽を通じた世界的なコミュニケーション」であり、2020年代においても、彼はなお進化し続けるテクノの旅に情熱を傾けている。
2024年 11月 23日(土)
昼の部: 14:00~21:00 (13:30開場)
夜の部: 21:00〜3:00 (※23:00以降のご入場はできません)
NION
ドイツ大使館、OOAA, Inc.、東急プラザ「ハラカド」
ヨーロッパで最も魅力的な都市の一つ、ベルリン。壁崩壊後の変革を経て、その文化は復興し、革新的な芸術やイマーシブアート、そしてクラブ文化の拠点となりました。国際的で多様なコミュニティが集まり、文化的に豊かな環境が育まれる中、ベルリンでは創造的な雰囲気の中で広告業界やスタートアップエコシステムが急成長し、繁栄を遂げています。
世界都市として独特の魅力を持ち、多彩な人々を惹きつける東京。全国で最も多い約1300万人が暮らし、伝統と最先端の文化が共存する環境の中でクリエイターたちは変革を経験し、都市の文化的景観やナイトライフを形作ってきました。文化の多様性や先進的なテクノロジーやイノベーションを活かし、未来に向けてさらに大きな変貌を遂げています。
「ヨーロッパと日本の橋渡し」を一つの目的として活動をするベルリンのアソシエーション、NION。
過去にもドイツ大使館との協働によりナイトライフおよびクラブカルチャーに関するイベントを開催しています。ベルリン、東京姉妹都市20周年を迎えた2014年には、クリエイティブ産業に焦点を当てた2日間に渡る展示会、BERLIN x TOKYO RESONANZを企画。2019年には姉妹提携年25周年を記念してベルリン・東京を舞台にクラブシーンで活躍する女性アーティストの存在を祝福するスペシャル・イベントをSUPER DOMMUNE、渋谷Circusで行いました。
2024年にはNION playgroundというコミュニティ・スペースをベルリンの中心地、ミッテにオープン。日本文化の真髄を体験できるイベントを運営しながら、日本文化の普及を目指して活動中。